2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

環境権

船田試案が列挙した課題は,そのひとつひとつが重要な論点であり,多くの議論を必要とするはずのものであるのに,いずれも現代日本が抱えるさまざまな不安や不満に対して,とりあえず何らかの効果をもちそうな,ある程度「たよりがいのある」政策を期待させ…

生命倫理と憲法

国連は,クローン人間の技術を(医療目的も含めて)全面的に禁止するよう求める政治宣言を採択した(http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20050219/eve_____kok_____001.shtml)。日本は,医療目的のクローン胚研究を認める「部分禁止」を主張して反対に回った…

船田試案

自民党の新憲法起草委員会は,各「小委員会」の会合を続けているが,そのうち「国民の権利・義務」小委員会では,委員長の船田元が,「家族の保護」を国民の「責務」とする等,多くの問題を孕んだ「試案」を提示した。産経新聞によれば,船田試案の主な内容…

「家族の保護」

自民党の新憲法起草委員会で,「家族の保護」を国民の責務とする方向が打ち出されている( http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20050211k0000m010106000c.html)。 これは自民党の改憲運動が,単に9条,国防制度の改変を目指すだけのものでな…

『広告批評』のファイティング・ポーズ

『広告批評』2・3月合併号(マドラ出版)が,憲法9条の特集を組んでいる。中身は4部構成。まず池澤夏樹・大塚英志・高橋源一郎による鼎談,次に編集部によるデータ集(先日放送されたばかりのNHKスペシャル「シリーズ・憲法」からも引用されている),そし…

人権擁護法案

主に「メディア規制法」となる可能性のある部分について反発が強く,一旦は廃案となった「人権擁護法案」(http://www.moj.go.jp/HOUAN/JINKENYOUGO/refer02.html)が,いまの国会に改めて上程されることになった。 法案の中身を確認しておきたい。 まずこの…